六月大歌舞伎

千秋楽に行ってまいりました!
昼の部でございます。

天保遊侠録は、あの勝海舟の父親・勝小吉が主人公。
血の気が多い小身の武士役を、橋之助さんが抜群の演技で。
笑って泣けるいい演目でした。

新薄雪物語は、詮議の幕で昼の部終了。続きは夜の部に持ち越し…。
若い美男美女が忍ぶ恋のやり取りをしたところ、あらぬ嫌疑をかけられてしまうのですが、恋物語というより、何組もの親子の深い情のお話、のようです。

話の織り交ぜ方が見事。
さらに、当世きっての大顔合わせ!
菊五郎・仁左衛門・幸四郎・吉右衛門…しかも音羽屋さんと松島屋さんは一人二役。
見応えがない筈がないのです!

なかでも、ちょっと飄々としている奴の妻平と、威厳と慈愛に満ちた民部の二役を演じた菊五郎丈の、声の張りといったら!

薄雪姫が大勢を従えて、桜満開の清水参詣をするところは、歌舞伎ならではの華やかさがあり、目にも良し。

千秋楽だったのでぎりぎり見逃してしまうところでしたが、観劇できて何よりでした!

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